Cinema in English!

海外映画などから英語を学習したり。英語学習についてのメモ帳みたいなもの。

海外ドラマで英語を学びたいなら「FRIENDS」から始めよう。

 

 こんにちは。

前回、リスニングに関する記事を掲載しましたが、それに関連する小ネタを話したいと思います。それは、このブログのテーマでもある、映画やドラマから英語を学ぶということについてです。

 ↓その記事とはこちら

 

 ご存知の方もいるでしょうが、映画やドラマで英語を学ぶことにより、いろんな力が付けられます。それは、リスニング力はもちろん、スクリプトを瞬時に理解するための速読力、話の内容を把握するための理解力、アメリカン・ジョークや英語独特の言い回しも勉強することができます。何より、最大の利点は、楽しみながら勉強できることです。

 日頃の地道な勉強も大事ですが、映画やドラマは、息抜きしたい時でも見たいと思えますよね。(好きな人ならよりいっそう。) 息抜きしてる時にも英語を学べる。そうすることで、英語にどっぷり浸かっていき、力が上がります。

 でも、映画やドラマを日頃から見ない人、また、そういう勉強をしてたけど、途中で挫折した人も少なからずいます。確かに、このやり方は、英語初心者には向いて無いと思います。簡単な英語を理解できないままに見始めても、1つ1つの台詞の理解に苦しみ、途中停止を繰り返してしまい、話の内容が頭に入ってこない。最終的に、楽しめるかどころか苦痛でしかない・・・。僕も最初はそうでした。

 では、そういう人はどうしたらいいのでしょうか。もちろん、まずは基礎の勉強を始めて欲しいと思います。まずは映画・ドラマを楽しむところから始めなくてはいけませんからね。そして、基礎を身に付けた後、いよいよ見始めようとなります。何から見始めるべきでしょうか?

 僕の答えは、アメリカドラマ「FRIENDS」です。もちろん、好きなものから見始めるのもいいでしょう。しかし、アメリカには様々なテーマのドラマがあります。医療もの、ビジネスの話、悪者の話・・・など、非常に多種多様なのですが、ここで注意したいのは、複雑で大人向けのドラマほど、内容も難しく、扱われる単語も難しい可能性があります。必ずしもそうではないですが、最初から難易度の高いドラマに手をだすべきではないと思います。では、フレンズをオススメする理由はなんでしょうか?

 

 内容が簡単。一話が短い(30分)。

 1994年からスタートし、シーズン10まで続いた大人気作のフレンズ。日本にも多くのファンがいますので、知ってる方も多いと思います。最終回のアメリカの視聴者数が5250万人だったそうです。さて、このフレンズは、ニューヨークに住むとある若者たち(だんだん彼らも大人になっていきますが。) のライフスタイル、友情、恋愛などをユーモアに描いている作品です。つまり、ごくごく普通の人間の日常生活を描いているのです。

 これを観てるだけでも、アメリカ人の考え方や、生活感、恋愛観や友情観がどことなく分かります。そして、彼らは別に難しい話などしません。(関係はややこしくなったりしますが笑。) なんてことない普通の会話が面白おかしく続くだけですので、内容を理解しやすいのです。例えば、昨日何した〜とか、デートした話とか、ディナーがどうとか、本当に他愛もない話です。もちろん、話の内容が面白いからこそ見続けることができます。会話のスピードはたまに速くなったりするので、耳だけで理解しようとすると話を見失う可能性がありますが、内容が簡単だからスクリプトで追いかければすぐに理解できます。

 そして何より、一話が短い!一話が30分、CM抜きで考えたら大体25分くらいしかありません。これは、継続できない人にはもってこいだと思います。忙しい方でも、合間に見ることだってできます。短いし楽しいから、気づいたら2、3話くらい平気で見ちゃいます。僕は大体いつも4、5話くらい一気に見ちゃってます。

 

 下手なリスニング教材よりよっぽど良い。

 前回の記事でリスニングについて少し触れましたが、僕のリスニング力の底力を上げてくれたのは、間違いなくこのドラマでしょう。というのも、リスニング教材の音声の言ってることはわかるのに、アメリカ人の言ってることが全然わからないってなったことはないでしょうか?まあ、留学とか旅行とか行く人じゃないとあまりないと思いますが、結構このギャップって起きうると思います。特に、かなりリスニングをやりこんだ人じゃなくて、初心者用のリスニング教材とか日常生活用の教材をやってた人です。

 このギャップが生まれる原因ですが、そういった教材は、わかりやすいように綺麗に発音されてます。酷いものだと、スピーカーが機械的に話してるのもあります。つまり、アメリカ人が話す同じスピード、同じ発音、抑揚の音声が収録されたものではないので、生のアメリカ人と同じ英語、表現ではあるものの、違うように聞こえるということが起きます。実際の英語を聞くと、人によって話し方は違うし、文法が間違っている時もある、抑揚のせいで非常に聞きづらいなど、様々な問題が起きます。それに、教材だと繰り返すうちに慣れてしまうことがあります。予測できるから聞き取れるというのと、生の聞き取れる力というのは少し違う気がします。

 しかし、フレンズは生のアメリカ人の会話そのものです。僕が普段、外で聴くアメリカ人の会話となんの違いもありません。フレンズが聞き取れるようになれば、実際のアメリカ人の会話もわりとすんなり聞き取れるようになるのではないでしょうか。

 

 日常会話の勉強になる。

 フレンズは、内容が簡単で理解しやすいですし、何より、英語表現も簡単です。難しい表現や言い回しもあまり使わないし、文法も中学英語レベルです。また、アメリカ人が日頃使う表現がふんだんに盛り込まれています。(How've you been? とか、Hang in there!とか) 極端なことをいうと、スクリプトを丸々覚えるだけで日常会話ができるんじゃないかってくらいの立派な教本です。下手な英会話教本を探すくらいなら、生きた教材で頑張ってみるのもいいのではないでしょうか。

 

 日本ではレンタルもできるでしょうし、少し古いドラマなのでいっそのこと買ってみるのもいいかもしれません。アメリカでは、Netflixという映画・ドラマ視聴サイトでフレンズ全話が見れます。(日本でも使えるのかな。) これをきっかけに、いろんなドラマを見始めてみるのもいいかもしれませんね。